当ステーションに今年度から作業療法士2名が入職しました
理学療法士、言語聴覚士とともにリハビリを行う職種です
特に理学療法士と作業療法士はどちらも身体へのアプローチをするため混同しやすいです
理学療法士と作業療法士はどういった所が違い、どこが共通するのでしょうか
まず、理学療法士(Physical Therapist: PT)とは
◎座る・立つ・歩くなどの基本的な動作の訓練
◎筋力や関節可動域(関節の動く範囲)、耐久性(体力)の改善などの機能改善の訓練
◎健康維持のために、体力や筋力の維持を図る予防的運動(体操指導など)
などなど、身体機能に対してのアプローチを主に得意としています
続いて作業療法(Occupational Therapist: OT)とは
◎食事やトイレ動作といった日常生活動作(ADL)の訓練
◎家事や掃除といった手段的日常生活動作(IADL)の訓練
◎趣味活動などの余暇活動の練習
などなど、生活に関する動作・活動に対してのアプローチを主に得意としています
日常生活動作(ADL)・手段的日常生活動作(IADL)は聞き慣れない言葉かとおもいます
日常生活動作(ADL)とは、「食事・身支度・トイレ・お風呂・起き上がって移動する」など
生活を送る上で必要最低限の動作を指します
手段的日常生活動作(IADL)は家事、自動車の運転、買い物や薬の管理など
生活をする上で必要になる動作を指します
日常生活動作(ADL)は万人に共通していますが、手段的日常生活動作(IADL)は
人によって生活する上で必要になる動作が違ってくるため、変化します
どちらの療法士も身体に関することに関わりますが
大まかに理学療法士は身体の動きの改善、作業療法士は活動や動作の改善に特化しているといえます
両方に共通することは
「歩けるようになった」「動作が出来た」から
「歩いて何がしたいのか」、「その動作が出来ることでなにが変わるのか」、
「本人や周りにとってどんな生活がおくれるようになるか」といった
さらに先の「その人の生活」を考慮して介入を行っていきます
そのため、対象になる方のご希望や聞き取りを行いながら、生活が良くなるように介入を行います
それぞれ得意分野はありますが、時には理学療法士が日常生活動作をみることもあれば、
作業療法士が機能訓練や体操を取り入れたりすることなどもあります
療法士同士や多職種で連携や分担を図り対象者の生活に寄り添いながら
対象者にとって生活する上で必要なことへの介入(評価・支援・訓練)を行う
それがリハビリテーションに関わる療法士にとって共通することと言えそうです
最後まで読んでいただきありがとうございました